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Kant ― にふれる

上なる星空と、内なる道徳律 der bestirnte Himmel über mir
und das moralische Gesetz in mir

カントは哲学史の交差点に立っています。彼の以前のすべてが彼に流れこみ、彼以降のすべてが彼から流れ出していく。そんな哲学者は、めったにいません。そして彼自身の心を最後まで満たしていたのは、上の星空内の道徳律でした。地形図と心象 ―― 二つを並べて、彼にふれてみてください。

i. 哲学史のなかの位置
古代 近世・合理論/経験論 批判哲学 ドイツ観念論・近代 現代 プラトン 紀元前4世紀 アリストテレス 紀元前4世紀 デカルト 1596–1650 ライプニッツ 1646–1716 ロック 1632–1704 ヒューム 1711–1776 Immanuel Kant 1724–1804 ヘーゲル 1770–1831 ニーチェ 1844–1900 フッサール 1859–1938 ハイデガー 1889–1976 ウィトゲンシュタイン 1889–1951 ロールズ 1921–2002 セール 1930–2019 ユク・ホイ 1985–
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交差点に立つ人
die Kritik ・ a philosophical crossroads
カントの前には、二つの大きな流れがありました。合理論(デカルト、ライプニッツ)――理性だけで世界の真理に届けると考えた人々。経験論(ロック、ヒューム)――知識はすべて経験から来ると考えた人々。両者は長らく対立していました。

カントは、どちらか一方の味方をするのではなく、両方を批判的に受けとめて統合しました。「経験のなかでは合理論は正しい。けれど経験を超えると、理性は転倒する」。これが彼の批判哲学です。

そして驚くべきことに、彼の以後の哲学者たちのほぼ全員が、彼から出発するか、彼に反応するか、彼を乗り越えようとするかのいずれかです。ヘーゲル、ニーチェ、フッサール、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、ロールズ、そしてユク・ホイまで。シリーズで触れてきた哲学者たちが、すべてカントの周辺にいるのが見えるはずです。
ii. 心の二つの無限
Der bestirnte Himmel über mir
我が上なる、星空
―― そして、私のなかで出会う ――
我が内なる、道徳律
das moralische Gesetz in mir
二つの無限が、一人の人間のなかで出会う
die zwei Unendlichkeiten ・ awe and reverence
『実践理性批判』の終わりにある、カントのもっとも有名な一節があります。

「二つのものが、つねに新たな、つねに高まりゆく驚嘆と畏敬の念で、心を満たす ―― 我が上なる星空と、我が内なる道徳法則」

見上げれば、宇宙の圧倒的な広がり。自分は塵にも満たない、と感じる。けれど見つめれば、自分の内に、誰に命じられたわけでもない「こうすべきだ」という声がある。それは星空と同じくらい、揺るがず、深い。

外に向かう無限と、内に向かう無限。カントは、この二つが等しく畏敬に値すると言いました。宇宙の壮大さに圧倒されることと、自分の内なる道徳の声に敬意を払うこと ―― この二つが、一人の人間のなかで出会うとき、そこに人間の尊厳がある。

彼の三つの『批判』全体が、この一文に静かに集まっています。
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