Jasmine Assembly / philo

概念に、触れる

Philosophy you can touch ― 哲学を、手でさわって知る

哲学の概念は、言葉で読むだけでは、なかなか手にとどきません。ここでは、難しい概念をひとつずつ、動かして・さわって・確かめられる小さな実験室にしてみました。スライダーを動かし、ボールを回し、ノイズを上げてみる。そのうちに、言葉が体の感覚に変わっていく――そんな出会い方を試してみてください。

collection ― いまの所蔵
01
まなざしのスライダー
HEIDEGGER ― 集-立 / Gestell・アレーテイア
同じ一本の川が、まなざし次第で「美しい流れ」にも「発電のための資源」にも見える。つまみを動かして、世界の立ち現れ方が変わる瞬間を体感する。
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02
セールを泳ぐ
SERRES ― 準-対象・寄生・ヘルメス
秩序は、静けさではなく乱流から生まれる。ボールを回し、ノイズを上げ、メッセージを蛇行させながら、水の哲学者ミシェル・セールの四つの概念にさわる。
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03
窓のないモナド
LEIBNIZ ― モナドロジー・予定調和
無数のモナドは互いに触れ合えない。それなのに、なぜ世界は一致して見えるのか。スイッチで「予定調和」をON/OFFして、ライプニッツの奇妙な世界像にふれる。
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04
林間の空き地
HEIDEGGER ― Lichtung・後期の明け
後期ハイデガーが世界そのものの構造に与えた名前は、深い森のなかにふっと開かれた一画だった。物が姿を見せるためには、まず物が現れられる「場」が ―― この空き地のように ―― 先に開かれている必要がある。
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05
語り得ぬもの
WITTGENSTEIN ― 論理哲学論考・第7命題
一匹の猫に、いろんな言葉を届けてみる。事実は届くけれど、価値や意味や神秘は猫の手前で落ち、床に散らばる。第7命題「沈黙しなければならない」の手ざわりにふれる。
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06
上なる星空と、内なる道徳律
KANT ― 哲学史の交差点
カントは哲学史の交差点に立っている。彼以前のすべてが彼に流れこみ、彼以降のすべてが彼から流れ出していく。そして彼の心を最後まで満たしていたのは、上の星空と内の道徳律だった。
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07
三つの「批判」
KANT ― 三批判書の建築術
カントは生涯をかけて三本の柱を立てた――「知る」「なすべき」「感じる」。三冊の批判は、ばらばらの本ではなく一つの建築。中央に立つ「私」のまわりを、立体的にめぐる。
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08
生起 ― 互いを召し合う
HEIDEGGER ― Ereignis・後期の出来事
存在は「もの」ではなく出来事として与えられる。存在が与えられることと、人間がそれを受け取る場として開かれることは、同じ一つの出来事の二つの面――互いを互いのものに。
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09
主語のない場所
LINGUISTIC ONTOLOGY ― 文法と存在
「雨が降る」を四つの言語で語ると、主語の場所に何が立ち、何が立たないかが、まったく違ってくる。ハイデガーが「es」を空白に保とうとした努力が、日本語ではすでに文法に組み込まれている。
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特集 / Special
ユク・ホイを理解する
Reading Yuk Hui ― 東西の系譜を辿りなおす
参考資料 / Reference
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