Michel Serres ― にさわる

セールを泳ぐ 背景のざわめきから、世界が立ち上がる

ハイデガーが黒い森の山小屋で薪を見つめていたとき、ミシェル・セールは船で外洋に出ていました。彼は水の哲学者です。秩序は静けさからではなく、乱流とノイズのなかから生まれてくる。ものは、もとからそこに「在る」のではなく、ざわめく背景からひととき立ち上がっては、また沈む。四つの概念に、手でさわってみてください。

二人は、どこで別れるのか

Heidegger
垂直に・沈む・待つ
  • 背景=隠れは、聖なるもの。そっと守るべきもの
  • ノイズや乱れは、本来性を覆う危うさ
  • 人間にできるのは、開かれて待つこと(放下)
  • 黒い森、薪、ヘルダーリンの詩への沈黙の傾聴
Serres
水平に・渡る・混ぜる
  • 背景=ノイズは、秩序を生む豊かな母胎
  • 乱れや第三者こそ、新しい世界の産婆
  • 人間は媒介し、翻訳し、横断して渡る
  • 地中海、北西航路、ヘルメスの飛翔と祝祭
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